2006年 07月 11日
JPEG圧縮率の違いによる、画質の変化を掲載します。 保存時にJPEGで保存する場合、オリジナルが非圧縮のファイル(RAWから展開したファイルなど)の場合と、すでに圧縮されたファイル(JPEG)では、同じ圧縮率でも、画質の変化が違ってきます。 デジタルカメラの画像は、JPEGが基本になっています。 一眼デジカメとコンデジの一部では、RAWも撮れますが、まずはデジカメ画像=JPEGと言えるでしょう。 プロの場合は、RAWから展開したTIFFやPSDで扱う事も多いですが、最初からJPEGで撮影してる方も多いです。 このあたりは、撮影ジャンルによって、違うようです。 JPEGは、すでにカメラ内である程度の圧縮がなされています。 たいていのデジカメは、このカメラ内での圧縮率を選べるようになっています。 メーカーによって名称や段階が異なりますが、例えば私のキヤノンのコンデジで言うと、「スーパーファイン」「ファイン」「ノーマル」の3段階が選べるようになっています。 作例は、そのキヤノンのA95という、500万画素のコンパクトデジカメで撮ったものです。 ですので、すでにJPEGになっています。 元画像は、「スーパーファイン」(低圧縮率)で記録しましたので、JPEGですが圧縮ノイズはほとんど分かりません。 これを、再びJPEGで別名保存してみました。 なお、ピクセルサイズは、各辺が1/4になるように(つまり全体サイズは1/16にリサイズ)縮小しました。 (バイキュービック法(シャープ)利用) 縮小によって、多少シャープネスが落ちましたが、シャープネス調整はしていません。 画質10 / 259KB 画質8 / 200KB 画質5 / 168KB 画質3 / 153KB 画質0 / 135KB 画質0は、たぶん、通常は使われないものと思います。 JPEGオプションダイアログのプリセットでも、「低(高圧縮率)」を選んでも、「画質3」止まりですので、実用としては考えられないでしょう。 上の画像で見ると、web用として画質的に満足できるのは、5〜8くらいではないでしょうか? プリセットでは、「中」が「画質5」、「高」が「画質8」、「最高(低圧縮率)」が「画質10」です。 この、「低(高圧縮率)」、「最高(低圧縮率)」というの、なんだか分かりにくい用語ですよね。 要は、圧縮を高めると、画質が低下する、と覚えておいて下さい。 画質5〜8くらいが良いのではないかと書きましたが、画面上で見る場合と、再保存したJPEGをプリントや印刷原稿にしたい場合では、判断が変わります。 web用でしたら、画面で見た「見た目」で判断します。 私のように画質フェチなら8を選ぶのも良いでしょうが、絵柄を伝えるだけなら、5で十分だと思います。 それに対して、プリント用にするのならば、8以上にしておいたほうが良いです。 この作例で見るとおり、8と10では、ほとんど変わりがないので、プリントしても違いには気がつかないと思います。 このあたりも、「プリントしてみた見た目」で判断すれば良いのですが、保存場所や通信環境に余裕があれば、「画質10」で保存することをお勧めします。 ただ、JPEGで再保存するたびに、画質は劣化していきます。 「画質10」でも、多少ですが、劣化しています。 下の画像は、400%に拡大した状態の比較です。 これで見ると、「画質8」では、やはり「画質10」より劣化しているのが分かります。 このことから、JPEGを再保存する場合は、本当はJPEGではなく、TIFFやPhotoshopのPSDで保存しておいた方が良いことが分かります。 しかしその場合は、圧縮されてないファイルの扱いになるので、ファイル容量は大きくなります。 プリント用にJPEGにレタッチを加えた場合は、別名保存に際して、JPEGではなくTIFFやPSDで保存したほうが良いでしょう。 web用には、JPEGにするしかないので、またJPEGで再保存することになりますが、ここでは100%表示で見た時に、劣化が分からないくらいまでは、画質を落としても構わないと思います。 通常このように400%拡大して見ることはないので、400%くらいまで拡大しないと分からないくらいのJPEGノイズだったら、大して問題ないとも言えます。
by yukinyaa03
| 2006-07-11 13:12
| N氏のために…(初級講座)
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