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2006年 08月 13日
色調の追い込みとパノラマ合成
写真展で発表した作品の解説です。
f0075955_1151668.jpg

8月12日に写真帳にアップしたのと同じ画像です。
(実画像は、横1200ピクセルなので、表示が遅いかも知れません。)

これは、キヤノンのTS-E24mmというシフトレンズを使い、左右11mmシフトした画像と、シフトしていない画像を重ねて合成して作ってあります。
撮影は、EOS5Dを使い、RAWで撮っています。

下は、シフトしていない中央の画像です。
f0075955_12152291.jpg

ご覧頂いてお分かりかと思いますが、DPPで現像する際に、大幅な色調補正を行い、夕焼けのイメージを作っています。

何もいじらないと、下のような状態です。
JPEGで記録していれば、このように仕上がります。
f0075955_12155845.jpg

これでも、いちおう、夕景狙いだったんですけどね。(^_^;)
お疑いの方は、Exif見て下さい。
ホワイトバランスは、太陽光でした。

現像パラメータの比較です。
f0075955_12185444.jpg
f0075955_12191293.jpg

ホワイトバランスを「くもり」にして、全体に赤みを加え、ピクチャースタイルの「風景」でコントラストを強くし、色の濃さを「4」にして、全体の色調を強調しています。
また、自動トーンカーブ調整も使っています。
これを使うと、中間調が持ち上がることが多いので、そのため明るさ調整を-1.33行いました。
RGB画像調整でも、色の濃さを上げていますね。


ま、とんでもない「にせ夕焼け」だったということで・・・・(笑
でも、荒涼とした感じのイメージは伝わったかな?と思います。


では、パノラマ作成の手順を解説します。
f0075955_12532356.jpg
f0075955_1254106.jpg
f0075955_12542958.jpg

素材は、この3枚です。

シフトレンズを使用しているため、カメラをパンニングしてパノラマ撮影した時に比べ、画像のゆがみはほとんどありません。
そのため、Photomerge(Photoshopのプラグイン)やPhotoStitch(Canon)などのパノラマ合成ソフトで自動合成しても、ほとんどつなぎ目の分からない合成が出来ます。

でも、今回私は、1枚ずつレイヤーで重ねていきました。
その理由は、ファイルを16bitのまま扱いたかった(Photomergeは合成時に8bitに変換されてしまいます)のと、空のつなぎはぼかしを掛けないとうまくいかないためです。

まず、左にシフトした画像を開き、右側のカンバスを広げておきます。
f0075955_1371274.jpg

次に、右にシフトした画像を重ねます。
f0075955_1314263.jpg

その上に、真ん中の画像を重ねます。
f0075955_13201011.jpg

重ねる作業は、上になるレイヤーの不透明度を下げ、大まかにドラッグした後、拡大して、カーソルキーを使って1ピクセルずつ移動させて合わせます。

元画像は、横にシフトしてるだけなので、天地のズレはないだろうと思ったのですが、実は、左右で数ピクセルの天地のズレがあったりします。
左の画像が少し上にあがり、右の画像が、少し下がっています。
レンズは水平位置でクリックで止まるようになっているのですが、びみょ〜に水平が出てないということですね。
マウント側の問題かも知れません。
(作例は、完成したレイヤー画像から作り直してるので、ズレによる余白がありませんが、実際には合成後、余白をトリミングしています。)

f0075955_13374131.jpgご覧のように、このままではまだつなぎ目がはっきり分かるので、真ん中の画像にレイヤーマスクを加え、ブラシの不透明度を調整して塗りつぶしています。

真ん中の画像だけを表示させるとこんな感じです。
f0075955_13533973.jpg

何で、真ん中の空もマスクされてるんだろ・・・・???(^_^;)
これ、手違いですね。
今気がつきました。
どうりでなんだか、空がムラっぽくなってると思った。(笑

で、これらを合成すると、冒頭の画像になります。


さて、今回は、キヤノンギャラリーで「EOS Digital Works 2006」というタイトルの写真展だったため、現像にはDPPを使って、それ以外はなるべくいじらないようにしようと思いました。
普段なら、Photoshopを使って、ローカルエリアをマスクしながら調整しますが、今回はほとんどやっていません。

ですが、TSーE24mmのシフト幅を最大に使っているため、左右のビネッティングがかなり目立ちました。
レンズ性能をそのまま見せるということで放置しても良かったのですが、キヤノンさんのイメージを悪くしてもいけないので、ビネットで暗くなってる部分は修正しました。
冒頭の画像と、作成過程の画像を比較して頂けると、分かると思います。
実際には、画像の角が、これくらい暗くなります。


それと、倍率色収差によると思われる、エッジのフリンジもひどかったので修正しました。
もとは、こんな感じです。
f0075955_14175629.jpg

それを、Photoshopのフィルタメニューから「ノイズを低減」を使い、カラーノイズを低減の割合を高めて(確か100%だったような・・・?)実行しました。
f0075955_14232177.jpg

そうすると、かなりエッジの赤い線は押さえられたのですが、全体的な色調も、赤みが減ってしまったので、色相彩度で赤の彩度を上げました。
でも、なんだかちょっと、諧調にメリハリがなくなってしまいましたね。
やはり、もう少し細かく、ローカルエリアの調整をすべきところです。
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by yukinyaa03 | 2006-08-13 14:10 | デジタル・フォト