2006年 08月 15日
PhotoshopCS2のイメージプロセッサ
PhotoshopはCS2になって、Raw現像のさまざまな自動処理機能が搭載されました。

その中のひとつ、イメージプロセッサについて解説します。

これは、CSの時に、Russell Brown氏が作られたスクリプト(Dr.Brown's Image Processor)です。
CSの時は、Brown氏のサイトからダウンロードしてインストールする必要がありました。
(Russell Brown's Power Hour という、無料CDを持ってる方は、その中にも入っています。)
今でも供給されていますので、Russell Brown Tips & Techniquesからダウンロード可能です。

そのDr.Brown's Image Processorが、CS2では、ファイルメニュー>スクリプト>イメージプロセッサとして組み込まれました。
もちろん、日本語化されています。
イメージプロセッサは、Photoshopのメニューからだけでなく、Bridgeのツールメニュー>Photoshop>イメージプロセッサ…からも実行することが出来ます。
私はむしろ、Bridgeと連携させて、こちらから使う方が使いやすいと思います。

イメージプロセッサは、一度の実行で、RawからJPEG,PSD,TIFFの各ファイル形式に展開できるものです。
しかも、それぞれのファイル形式で、ファイルサイズを変えて展開することが出来ます。
例えば、TIFFやPSDでは、オリジナルサイズのままで、JPEGではもっと小さいサイズにしておく、ということが出来ます。
また、すべてのファイルに実行するアクションがあれば、それを指定して組み込むことも出来ます。

では、手順を見ていきます。

まず、各Rawファイルについては、事前にCamera Rawで、色調補正やトリミングなどが終わっているものとします。
f0075955_11272786.jpg

その後、Bridgeのツールメニューから、Photoshop>イメージプロセッサ…をクリックします。
f0075955_1124540.jpg

そうすると、このダイアログが開きます。
f0075955_1145750.jpg

各項目を説明します。

まず、1.処理する画像を選択ですが、今はBridgeのメニューから実行したので、Bridgeで表示されているファイルが選択されている形になっています。
f0075955_1355060.jpg
Bridge上で、特に選択していない場合は、その表示しているファイルすべてが処理されます。
また、ファイルを選択してあれば、そのファイルだけが処理されます。
今ここでは、「2004-04-14春の庭」というフォルダの中から、星1つついているものを表示しているので、それらについて処理が行われます。

「設定を適用する前に画像を開く」にチェックを入れると、実行ボタンを押した後に、開く画像を指定するダイアログが開きます。
そこで処理を始める前に、もう一度だけ、パラメータの変更が出来、その変更がすべての画像に適用されます。
しかし、通常は、イメージプロセッサを実行する前に色調補正は終わっていると思うので、通常は、ここにチェックを入れる必要はないと思います。

次に、2.処理後の画像を保存する場所を選択します。
f0075955_137267.jpg
同じフォルダ内で良ければ、「同じ場所に保存」を、保存先を変えたければ、「フォルダを選択…」します。
今ここでは、デスクトップに、「現像済み」というフォルダを作ってあります。
f0075955_11544284.jpg


そして、変換して保存する3.ファイル形式を選びます。
同時に、JPEG、PSD、TIFFに展開できますが、そのうち1つだけでも2つだけでも構いません。
ただ、1種類のファイル形式で、しかもリサイズもしない場合は、Camera Rawの保存ダイアログを使うのと変わらないことになります。
Camera Rawからは、DNGに変換することも出来ますが、イメージプロセッサのメニューには、DNGはありません。

なお、イメージプロセッサは、Rawからの展開だけでなく、JPEG,PSD,TIFFから、ほかのファイル形式への変換にも使えます。

f0075955_1374644.jpg
JPEGとして保存する場合は、画質を選びます。
これは、PhotoshopのJPEGオプションで選ぶのと同じ数値が適用されますので、0〜12の範囲で、任意の数値を入れます。
リサイズしたい場合は、「サイズ変更して合わせる」にチェックを入れます。
今ここでは、長辺600ピクセルになるように、指定してあります。
幅も高さも600ピクセルにしてあるのは、横位置、縦位置が混じっていても、どちらでも長辺600ピクセルにしたいためです。
また、PSDとTIFFは、Camera Rawで設定したAdobeRGBで保存するが、JPEGはweb用なのでsRGBにしたいという時は、「プロファイルをsRGBに変更」にチェックを入れておきます。
Camera RawでsRGBを選んでいる場合は、チェックの必要はありません。

もし、コンタクトシートをPhotoshopの「コンタクトシートII」で作成するなら、この時にコンタクトシート用の小さいJPEGを作っておくと、あとで作成時間が短くて済みます。

f0075955_1383785.jpg
PSDは「互換性を優先」するか否か、TIFFでは「LZW圧縮」するか否か、が選べます。

4.環境設定では、同時に実行したいアクションがあれば、ここで指定します。
f0075955_139194.jpg
また、「著作権情報」欄にテキストを入力しておくと、それが展開したファイルのメタデータに追加されます。
「ICCプロファイルを含める」は、デフォルトでチェックが入っていますので、そのまま実行した方が良いと思います。


ダイアログの設定が済んだら、実行ボタンを押します。
そうすると、バッチ処理が始まります。
このバッチ処理は、Photoshop上で行われます。
従って、Bridgeに切り替えると、Bridgeではまたほかの作業も出来ます。
もし必要ならば、Bridge上でCamera Rawを立ち上げて、現像保存の作業を行うことも出来ます!

お分かりでしょうか?
イメージプロセッサで現像処理しながら、Camera Rawでも並行して同時に現像処理が行えるのです!
ただし、マシンパワーを要求する作業なので、処理時間は長くなるし、ほかのアプリケーションの動きも悪くなります。
でも、現像処理を2カ所で同時に行えるなんて、すごいと思いませんか!
もしかしたら、処理時間が倍になって、結局1カ所で作業するのと合計時間は変わらないかも知れませんが(笑。検証してません)。

でも、同時に2つのアプリケーションで画像を処理していけるということは、Photoshopで現像しながら、Bridgeではほかのセレクトや、Raw調整したり、Photoshopでコンタクトシート作成やバッチ処理を実行させながら、BridgeでRaw現像ということも出来るので、うまく作業を小分けにして進行させれば、能率が上がるのではないかと思います。


処理が終わったら、デスクトップに作った「現像済み」フォルダの中を見ると、自動的にJPEG,PSD,TIFFというフォルダが作られているのが分かります。
f0075955_15474659.jpg

JPEGのフォルダの中を見てみると、確かにリサイズされていることが分かります。
f0075955_1551479.jpg

同様にPSD,TIFFのフォルダを見てみると、こちらはオリジナルサイズ(Camera Rawで設定したサイズ)で現像されているのが分かります。
f0075955_1556191.jpg
f0075955_15563562.jpg
ちなみに、PSDとTIFFは、16bitで展開したので、やけに重いファイルになってます。(^_^;)

イメージプロセッサの説明は以上です。

さて、イメージプロセッサで変換したファイルを1枚開いてみました。
f0075955_1625196.jpg

この画像のファイル名の先頭に、(C)と書かれているのが分かりますか?
これは現像の際に、著作権情報をメタデータに書き込んだので、Photoshopでファイルを開くと、著作権が設定してあるファイルであることが分かるようになっています。
これは、実際のファイル名の頭には付きません。
画像を開いた時に表示されます。

ただ、私はまだ、このあたりの著作権管理をどのようにしたら良いか、よく分かっていません。
ⒸHideaki HIRAOと入れてみましたが、このような記載方法が適切なのか、あるいはもっと他のことを書いておくべきなのかが、分かりません。
お詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると幸いです。
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# by yukinyaa03 | 2006-08-15 16:12 | Photoshop
2006年 08月 13日
色調の追い込みとパノラマ合成
写真展で発表した作品の解説です。
f0075955_1151668.jpg

8月12日に写真帳にアップしたのと同じ画像です。
(実画像は、横1200ピクセルなので、表示が遅いかも知れません。)

これは、キヤノンのTS-E24mmというシフトレンズを使い、左右11mmシフトした画像と、シフトしていない画像を重ねて合成して作ってあります。
撮影は、EOS5Dを使い、RAWで撮っています。

下は、シフトしていない中央の画像です。
f0075955_12152291.jpg

ご覧頂いてお分かりかと思いますが、DPPで現像する際に、大幅な色調補正を行い、夕焼けのイメージを作っています。

何もいじらないと、下のような状態です。
JPEGで記録していれば、このように仕上がります。
f0075955_12155845.jpg

これでも、いちおう、夕景狙いだったんですけどね。(^_^;)
お疑いの方は、Exif見て下さい。
ホワイトバランスは、太陽光でした。

現像パラメータの比較です。
f0075955_12185444.jpg
f0075955_12191293.jpg

ホワイトバランスを「くもり」にして、全体に赤みを加え、ピクチャースタイルの「風景」でコントラストを強くし、色の濃さを「4」にして、全体の色調を強調しています。
また、自動トーンカーブ調整も使っています。
これを使うと、中間調が持ち上がることが多いので、そのため明るさ調整を-1.33行いました。
RGB画像調整でも、色の濃さを上げていますね。


ま、とんでもない「にせ夕焼け」だったということで・・・・(笑
でも、荒涼とした感じのイメージは伝わったかな?と思います。


では、パノラマ作成の手順を解説します。
f0075955_12532356.jpg
f0075955_1254106.jpg
f0075955_12542958.jpg

素材は、この3枚です。

シフトレンズを使用しているため、カメラをパンニングしてパノラマ撮影した時に比べ、画像のゆがみはほとんどありません。
そのため、Photomerge(Photoshopのプラグイン)やPhotoStitch(Canon)などのパノラマ合成ソフトで自動合成しても、ほとんどつなぎ目の分からない合成が出来ます。

でも、今回私は、1枚ずつレイヤーで重ねていきました。
その理由は、ファイルを16bitのまま扱いたかった(Photomergeは合成時に8bitに変換されてしまいます)のと、空のつなぎはぼかしを掛けないとうまくいかないためです。

まず、左にシフトした画像を開き、右側のカンバスを広げておきます。
f0075955_1371274.jpg

次に、右にシフトした画像を重ねます。
f0075955_1314263.jpg

その上に、真ん中の画像を重ねます。
f0075955_13201011.jpg

重ねる作業は、上になるレイヤーの不透明度を下げ、大まかにドラッグした後、拡大して、カーソルキーを使って1ピクセルずつ移動させて合わせます。

元画像は、横にシフトしてるだけなので、天地のズレはないだろうと思ったのですが、実は、左右で数ピクセルの天地のズレがあったりします。
左の画像が少し上にあがり、右の画像が、少し下がっています。
レンズは水平位置でクリックで止まるようになっているのですが、びみょ〜に水平が出てないということですね。
マウント側の問題かも知れません。
(作例は、完成したレイヤー画像から作り直してるので、ズレによる余白がありませんが、実際には合成後、余白をトリミングしています。)

f0075955_13374131.jpgご覧のように、このままではまだつなぎ目がはっきり分かるので、真ん中の画像にレイヤーマスクを加え、ブラシの不透明度を調整して塗りつぶしています。

真ん中の画像だけを表示させるとこんな感じです。
f0075955_13533973.jpg

何で、真ん中の空もマスクされてるんだろ・・・・???(^_^;)
これ、手違いですね。
今気がつきました。
どうりでなんだか、空がムラっぽくなってると思った。(笑

で、これらを合成すると、冒頭の画像になります。


さて、今回は、キヤノンギャラリーで「EOS Digital Works 2006」というタイトルの写真展だったため、現像にはDPPを使って、それ以外はなるべくいじらないようにしようと思いました。
普段なら、Photoshopを使って、ローカルエリアをマスクしながら調整しますが、今回はほとんどやっていません。

ですが、TSーE24mmのシフト幅を最大に使っているため、左右のビネッティングがかなり目立ちました。
レンズ性能をそのまま見せるということで放置しても良かったのですが、キヤノンさんのイメージを悪くしてもいけないので、ビネットで暗くなってる部分は修正しました。
冒頭の画像と、作成過程の画像を比較して頂けると、分かると思います。
実際には、画像の角が、これくらい暗くなります。


それと、倍率色収差によると思われる、エッジのフリンジもひどかったので修正しました。
もとは、こんな感じです。
f0075955_14175629.jpg

それを、Photoshopのフィルタメニューから「ノイズを低減」を使い、カラーノイズを低減の割合を高めて(確か100%だったような・・・?)実行しました。
f0075955_14232177.jpg

そうすると、かなりエッジの赤い線は押さえられたのですが、全体的な色調も、赤みが減ってしまったので、色相彩度で赤の彩度を上げました。
でも、なんだかちょっと、諧調にメリハリがなくなってしまいましたね。
やはり、もう少し細かく、ローカルエリアの調整をすべきところです。
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# by yukinyaa03 | 2006-08-13 14:10 | デジタル・フォト
2006年 07月 31日
Lightroom 006(@Beta)
久しぶりにLightroomネタです。


Lightroomのプリントモジュールでは、複数選択された画像に対して、1回のプリント設定でプリントすることが出来ます。
Photoshopでは、画像1枚ごとにプリント設定をしなくてはいけませんが、Lightroomでは複数画像がページ扱いされます。
f0075955_0345780.jpg
f0075955_0273719.jpg

ライブラリか、フィルムストリップで画像を選択すると、自動的にページ数が表示されます。
その横の左右の三角マークをクリックすると、レイアウトされたページを確認することが出来ます。

上の画像は、50カット選択してあることを意味しています。

用紙と使用プリンタの設定は、下の方に小さい文字がありますので、それをクリックすると設定のダイアログが開きます。
f0075955_0503898.jpg
f0075955_052453.jpg
f0075955_12147.jpg

残念ながら、ダイアログは英語です。
でも、内容は、日本語の設定と全く同じなので分かると思います。

この際、英語の勉強になるかも。(笑
日本語では、「双方向」というのが、英語では「High Speed」になっているのは面白いです。
何で日本語では、「高速」と訳さないんでしょうねぇ。

このプリント設定は、プリセット用のものです。
従って、プリントボタンではなく、保存ボタンになっています。
ここで使用プリンタの設定保存をします。

実際のプリント実行ボタンは、右パネルの下側にあります。
ここで、プリント解像度、プリンタプロファイルと、マッチング方法の設定をします。
f0075955_19472.jpg

この設定では、プリント解像度360dpi、プロファイルPX5500 Photo Paper(SG)(写真用紙絹目)、マッチング方法相対的になっています。
設定を変えるには、解像度の変更は、数字のところを触ると入力できるようになり、そのほかは横の三角印をクリックすると、選択肢が出てきます。
f0075955_1184189.jpg

プロファイルの選択画面はこれなのですが、ここに出ているのは、私がプリセットしたものです。
一番下のOther...をクリックすると、使用可能なすべてのプリントプロファイルの一覧が出てきます。
その中から必要なものだけにチェックを入れておけば、プリセット項目として登録されます。
Photoshopのプリントプレビューのように、いつもプロファイル一覧の中から探す手間が省け、便利だと思います。
f0075955_147394.jpg

マッチング方法(Rendering Intent)は、Perceptual(知覚的)か、Relative(相対的)が選べます。

Enable PrintSherpeningにチェックを入れると、プリント時にシャープネスが加わります。
その程度は、Low,Medium,Highから選べます。
上の画像では、 Highにセットしてあります。

そしてPrint...を押すと、
f0075955_1323451.jpg

またプリントのダイアログが現れますので、プリセットと同じ設定をします。
この画面で「写真用紙(5500 profile)」というのは、私が保存して付けた、プリセットの名称です。

これで、Printボタンを押すと、実際の印刷が始まります。
ただし、50枚もセットすると、開始するまでそれなりに待たされますが。
プリントの準備中は、例の赤いグルグルが回転し、Activitiy Windowでプリント準備の進行状況が分かります。

これは、プリンタのウインドウです。
50ページ分の20ページ目を印刷中であることが分かります。
f0075955_1391830.jpg



さて、Lightroomは、プリント時にプリント解像度を決められるわけですが、ということは、プリント用に再サンプリングしていることになります。
このことについては、次回書きます。
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# by yukinyaa03 | 2006-07-31 01:43 | Lightroom
2006年 07月 11日
JPEGの圧縮率と画質
JPEG圧縮率の違いによる、画質の変化を掲載します。

保存時にJPEGで保存する場合、オリジナルが非圧縮のファイル(RAWから展開したファイルなど)の場合と、すでに圧縮されたファイル(JPEG)では、同じ圧縮率でも、画質の変化が違ってきます。

デジタルカメラの画像は、JPEGが基本になっています。
一眼デジカメとコンデジの一部では、RAWも撮れますが、まずはデジカメ画像=JPEGと言えるでしょう。
プロの場合は、RAWから展開したTIFFやPSDで扱う事も多いですが、最初からJPEGで撮影してる方も多いです。
このあたりは、撮影ジャンルによって、違うようです。

JPEGは、すでにカメラ内である程度の圧縮がなされています。
たいていのデジカメは、このカメラ内での圧縮率を選べるようになっています。
メーカーによって名称や段階が異なりますが、例えば私のキヤノンのコンデジで言うと、「スーパーファイン」「ファイン」「ノーマル」の3段階が選べるようになっています。

作例は、そのキヤノンのA95という、500万画素のコンパクトデジカメで撮ったものです。
ですので、すでにJPEGになっています。
元画像は、「スーパーファイン」(低圧縮率)で記録しましたので、JPEGですが圧縮ノイズはほとんど分かりません。

これを、再びJPEGで別名保存してみました。
なお、ピクセルサイズは、各辺が1/4になるように(つまり全体サイズは1/16にリサイズ)縮小しました。
(バイキュービック法(シャープ)利用)
縮小によって、多少シャープネスが落ちましたが、シャープネス調整はしていません。

画質10 / 259KB
f0075955_12381275.jpg

画質8 / 200KB
f0075955_12393694.jpg

画質5 / 168KB
f0075955_124029100.jpg

画質3 / 153KB
f0075955_12411559.jpg

画質0 / 135KB
f0075955_12421675.jpg


画質0は、たぶん、通常は使われないものと思います。
JPEGオプションダイアログのプリセットでも、「低(高圧縮率)」を選んでも、「画質3」止まりですので、実用としては考えられないでしょう。

上の画像で見ると、web用として画質的に満足できるのは、5〜8くらいではないでしょうか?
プリセットでは、「中」が「画質5」、「高」が「画質8」、「最高(低圧縮率)」が「画質10」です。

f0075955_9333586.jpg

この、「低(高圧縮率)」、「最高(低圧縮率)」というの、なんだか分かりにくい用語ですよね。
要は、圧縮を高めると、画質が低下する、と覚えておいて下さい。

画質5〜8くらいが良いのではないかと書きましたが、画面上で見る場合と、再保存したJPEGをプリントや印刷原稿にしたい場合では、判断が変わります。

web用でしたら、画面で見た「見た目」で判断します。
私のように画質フェチなら8を選ぶのも良いでしょうが、絵柄を伝えるだけなら、5で十分だと思います。

それに対して、プリント用にするのならば、8以上にしておいたほうが良いです。
この作例で見るとおり、8と10では、ほとんど変わりがないので、プリントしても違いには気がつかないと思います。
このあたりも、「プリントしてみた見た目」で判断すれば良いのですが、保存場所や通信環境に余裕があれば、「画質10」で保存することをお勧めします。

ただ、JPEGで再保存するたびに、画質は劣化していきます。
「画質10」でも、多少ですが、劣化しています。
下の画像は、400%に拡大した状態の比較です。
これで見ると、「画質8」では、やはり「画質10」より劣化しているのが分かります。

f0075955_20112698.jpg

このことから、JPEGを再保存する場合は、本当はJPEGではなく、TIFFやPhotoshopのPSDで保存しておいた方が良いことが分かります。
しかしその場合は、圧縮されてないファイルの扱いになるので、ファイル容量は大きくなります。

プリント用にJPEGにレタッチを加えた場合は、別名保存に際して、JPEGではなくTIFFやPSDで保存したほうが良いでしょう。

web用には、JPEGにするしかないので、またJPEGで再保存することになりますが、ここでは100%表示で見た時に、劣化が分からないくらいまでは、画質を落としても構わないと思います。
通常このように400%拡大して見ることはないので、400%くらいまで拡大しないと分からないくらいのJPEGノイズだったら、大して問題ないとも言えます。
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# by yukinyaa03 | 2006-07-11 13:12 | N氏のために…(初級講座)
2006年 07月 11日
ピクセルサイズに慣れましょう
昨日の続きです。

同じ画像を、解像度変更(ピクセルサイズの変更=画素数の変更)して掲載します。
これを見て、自分のモニタでは、どれくらいのピクセルサイズが、どのくらいの大きさに表示されるかを、実感としてつかんで下さい。

オリジナルは、EOS5Dで撮影した、1270万画素、4368 x 2912 ピクセルの画像です。
それを、解像度を変更して並べました。
解像度変更と、保存に関しては、今日は「web用に保存…」を使ったので、昨日のやりかたで別名保存するより、ファイルサイズ(容量)が軽くなっています。

「web用に保存…」については、またいずれ・・・。



50 x 33 px (1650画素)/ 5KB
f0075955_1111929.jpg

100 x 67 px(6700画素) / 9KB
f0075955_11115337.jpg

200 x 133 px (2万6600画素)/ 26KB
f0075955_11124986.jpg

300 x 200 px (6万画素)/ 55KB
f0075955_1113576.jpg

400 x 267 px (10万6800画素)/ 96KB
f0075955_11144920.jpg

500 x 333 px (16万6500画素)/ 148KB
f0075955_11153523.jpg

600 x 400 px (24万画素)/ 210KB
f0075955_11164531.jpg

700 x 467 px (32万6900画素)/ 288KB
f0075955_11174634.jpg

800 x 533 px (42万6400画素)/ 373KB
f0075955_1126515.jpg


ここのブログは、横幅800ピクセルまでしか、画像を表示できません。
それ以上の幅の画像を投稿しても、自動的にリサイズされて表示されます。


以下に、オリジナルが、幅800ピクセル以上の画像を掲載します。
ブログ上では、800ピクセルの画像と、違いが分かりません。
画像をクリックすると画像一覧の別ウインドウが開きますので、表示された画像をもう一度クリックして下さい。
(画像全体を見るには、ウインドウサイズを拡大するかスクロールして下さい。画像を閉じるには、右下にxマークがありますので、クリックして下さい。)

また、ここのブログでは、容量500KB以下に抑えないとアップできないので、1200ピクセル以上の画像については、圧縮率をほかの画像より高めてあります。
そのため、画質が低下してますが、ご容赦下さい。


1200 x 800 px (96万画素)/ 490KB(画像をクリックしてください。)
f0075955_1136318.jpg

1600 x 1067 px (170万7200画素)/ 494KB(画像をクリックしてください。)
f0075955_11383561.jpg


たぶん、重い画像を何枚も貼り付けたため、このページの読み込みが多少遅くなっていると思います。
このブログでは、800ピクセル以上の画像は、拡大して詳細を見て欲しいという意図以外には無意味です。
幅1600ピクセル以上の画像は、ほとんどの方は、スクロールしないと見れません。


ピクセルサイズの横に、画素数を書いておきました。
画素数は、縦横のピクセル数をかけ算したものです。
なので、ほんとうは「ピクセル数」と言った方がいいのですが、デジカメ画像については、「画素数」のほうが馴染みがあるので、画素数と書きました。

これで見ると、モニタで100%表示すると全画面を一覧できない場合もある1600 x 1067 ピクセルの画像でも、画素数は170万7200画素しかないことが分かります。
今どき、170万画素のデジカメなんて、webカメラ用以外には、ないのではないでしょうか?
携帯についているカメラでさえ、最新のものは300万画素以上あります。

デジカメが高画素を売りにしているのは、プリント時に精細に大きくできるということを謳っているのです。
ですが、メールやインターネットなど、モニタで鑑賞するための目的には、何百万画素は必要ありません。
むしろ、全画面が見られないとか、送受信に時間がかかるなど、弊害の方が多いです。
そのあたりを考えて、画像を最適化する必要があります。


以上は、受け手側がモニタで見ることだけを考えた場合の話です。
メールに添付した画像を、相手側でそれなりの画質でプリントして欲しい場合は、もっと高画素、高容量のファイルを送る必要があります。

このあたりを理解するには、やはり、「解像度」の理解が不可欠になります。

プリントサイズと解像度については、また今度解説します。
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# by yukinyaa03 | 2006-07-11 11:43 | N氏のために…(初級講座)
2006年 07月 10日
web用画像の解像度変更と再保存
突然ですが、初級講座を始めます。(^_^;)

コンテンツは、いきあたりばったりで、統一性がないと思いますが、ご容赦下さい。


* * * * * * * * * * * * * * * * * *


今回は、メールに添付したり、webにアップするために、Photoshopで画像の大きさを変える方法を解説します。
解説は、PhotoshopCSの画面で行います。


この場合に使うのが、「画像解像度…」のダイアログです。

メニューバーから、イメージメニュー>画像解像度…をクリックします。

f0075955_1994165.jpg


すると、下のようなダイアログ(ウインドウのことです)が開きます。

f0075955_19262437.jpg


このデータは、EOS5Dのデータで、画像の大きさは、「ピクセル数」というところで表されています。
4368 x 2812 = 12,719,616ピクセル(=1,270万画素)あることを示しています。

その下の「ドキュメントのサイズ」は、このデータに対して、出力解像度を固定して考えた場合には、その時の表示の大きさを、どれくらいの大きさに出力するかを考えた時には、その出力解像度(精密度)がどうなるかを知るものです。
出力とは、モニタ表示や、プリントのことを指します。

今回は、ここはいじりません。
初心者の方は、pixelという単位に慣れていないので、下の「ドキュメントのサイズ」内に見える、馴染みのあるmmという単位にひかれ、ここの数値を変えようとしますが、今回は、ピクセル数のほうを変更して、データの大きさを変更します。

ただ、「ピクセル数」を変えると、「ドキュメントのサイズ」も連動して動きますし、「ドキュメントのサイズ」や「解像度」を変更しても、「ピクセル数」変わります。
(ただし、「画像の再サンプル」がオンになっている場合。)

従って、ここでweb用だから、「解像度」を72dpiという変更をすると、確かにピクセルサイズも小さくなります。
しかし、このダイアログでは、元画像が350dpiの設定になっていましたが、必ずしもいつも350dpiになっているわけではありません。
カメラから直接プリント出力することも考えて、カメラ内で180dpiになっているものもありますし、72dpiが初期設定になっているものもあります。

また、web用ということで、出力解像度を72dpiにするという考え方は、誰もがみんな72dpi、つまり、1インチあたり72個のドットで表示される密度のモニタを使っているという前提に立ったものです。
ですが、今は、いろんな表示解像度とインチサイズのモニタがありますので、必ずしもモニタ表示が72dpiではないのです。
つまり、相手の環境によって表示される大きさが違っているのです。
従って、物理的に何センチ、という設定は、相手も同じモニタで見るのでなければ、あまり意味がありません。
それにより私は、ファイルそのものピクセル数を変更する方が良いと考えています。

「縦横比を固定」「画像の再サンプル」のチェックボックスに、チェックが入っていることを確認して下さい。
入っていなかったら、チェックを入れて下さい。

この画像で、青くなっている箇所、幅4368 pixel を、600 pixel に変更してみます。

f0075955_19353171.jpg


すると、それにつれて、高さが400 pixel になったことが分かります。
「ピクセル数」の横には、変更後のファイル容量が出ています。
変更前はいくつだったかも、書かれています。

これにより、ファイル容量は、36.4MBから、703.1KB(約0.7MB)に減りました。
メールや、webにアップするのに、さほど問題のない容量です。

この時、ドキュメントのサイズも小さくなっているのが分かると思います。
ですが、解像度のところは、350dpiのままです。
それでも、ファイルは小さくなっています。
よく、web用だから、ここの数値を72dpiだとか、96dpiにしなくてはいけないのではないかと思ってらっしゃる方が多いですが、ピクセル数の変更が、そもそもの「解像度変更」の意味なので、出力解像度の350dpiとか、72dpiとかは、データそのものの大きさを変えることには関係しません。

私もこのややこしい「解像度」ということを理解するのに、かなり時間がかかりました。
そもそも、「解像度」という言葉が、その時々によって指しているものが違うのに、同じ用語が使われているのが、混乱のもとであると考えています。

データのピクセル解像度(画素数)と、出力解像度については、後日書きます。


いま、何の断りもなく、画像の長辺サイズを600ピクセルに変更しました。
なぜ、600ピクセルにしたかというと、メール添付やweb掲載の目的は、相手側のパソコンで、適度な大きさで確認することが、第一であろうと考えたからです。

一般的に使われている、17インチくらいのパソコンモニターは、画面の解像度が1024 x 768 ピクセルのものが多いです。
高解像度なものでは、1280 x 1024ピクセルのものもあります。
画面サイズが大きくなると、1600 x 1200 ピクセルとか、1920 x 1200 ピクセルという横長のものもあります。

メールやwebの画像は、これらのモニタ解像度の中に収まれば十分です。
それ以上の大きいデータの場合、ソフトが自動縮小して表示してくれるのでなければ、画面いっぱいにウインドウを広げても、画像の一部しか表示されません。
また、ソフトが自動縮小してモニタに表示してくれても、オリジナルデータのサイズは大きいままなので、転送や表示に時間がかかります。

ですので、「モニタで確認」すればいいデータの場合、「相手側のモニター内に収まるサイズ」ということを念頭に置きましょう。
しかし、相手がどのような解像度のモニタを使っているかは分かりません。
そこで、小さめの1024 x 768 ピクセルのモニタでも、問題なく表示できそうなサイズということで、長辺600ピクセルというのが、まあ、妥当な線だということになります。
600ピクセルなら、縦位置の画像でも、スクロールなしに見られるはずです。

以下に、今回縮小した、600 x 400 ピクセルの画像を載せておきます。

f0075955_2010629.jpg


これが、いまここをご覧になっている方のモニタの中で表示される、600 x 400 ピクセルの画像のおおきさです。
実際、これがモニタ上で何センチに見えているかは、それぞれの方のモニタインチサイズと解像度によりけりなので、まったく分かりません。
このことは、重要なことなので、よく理解して下さい。

この画像は、私の21インチ、1600 x 1200 ピクセルのモニタでは、長辺が12センチに表示されています。
PowerBookの15インチ、1280 x 854ピクセルのモニタでは、逆に大きく、15センチに表示されています。
では、あなたのモニタでは、どれくらいの大きさでしょうか?

12センチというと、L判写真よりもちょっと小さいくらいですが、これをもってして他の人のところでもL判くらいに見えるだろうと思うのは間違いです。
最近では見かけなくなりましたが、15インチモニタで、解像度が800 x 600ピクセルというものもあります。
私が最初に買ったiMacなどはそうでした。
そういう環境で上の画像を開くと、かなり大きく表示されます。
印象としては、2L判くらいに見えるのではないでしょうか?
そのように、受け手の環境によって、送り手とは同じように表示されないものだということを頭に入れておいて下さい。

いま、600ピクセルは、例として設定しました。
これよりも大きくても、小さくても構いません。
ただ基本は、受け手側で見やすい大きさ、ということです。
また、送受信とも、ストレスが少ない事というのも重要です。
それに関しては、以下に書きます。


さて、Photoshopで解像度を変更したら、その画像を再保存しなくてはいけません。

この場合には、ファイルメニュー>別名で保存…を使います。

ここも重要なところで、上書き「保存」しないようにご注意下さい。
必ず「別名で保存」を選びます。
(「web用に保存…」という方法もあり、ほんとうはそちらを使う方が、web用画像を作るのには良いのですが、その解説も、次回に回します。)

上書き「保存」して、画像を閉じてしまうと、もうオリジナルの状態には戻せません。
慣れれば「別名で保存」を選ぶのを間違えないですが、ケアレスミスを防ぐためには、画像を開いたら、すぐに「別名保存」する、という手もあります。
そうすれば、オリジナルの複製を作成したのと同じ事になるので、その後変更を加えて保存しても、オリジナルはもとのままです。
先に「別名で保存」してから作業を始めた場合は、その変更内容を保存する際には、今度は「保存」のほうを使います。
ちょっとややこしいかも知れませんので、機会があったら、別に解説します。

さて、「別名で保存…」を選ぶと、以下のダイアログが出ます。

f0075955_20364219.jpg


ここで、保存する場所と、ファイル名を決めます。
オリジナルと同じフォルダに保存する場合には、ファイル名を変更する必要があります。
別の場所(フォルダ)に保存する場合は、名前はそのままでも大丈夫です。

私の場合は、ユーザー>ピクチャフォルダ内に、「for web」というフォルダを新たに作って、その中に保存しているので、オリジナルのファイル名のままでも保存できます。
しかし、通常は、ファイル名が同じだと、オリジナルと混同する恐れがあるので、適当な名前に変えた方がいいでしょう。
例えばこの画像なら、tulipなどと変えるのがいいかも知れません。

ファイルフォーマットは、webやメール用には、JPEGを選んで下さい。
横の矢印をクリックすると、いろんなフォーマットが選択できますが、ファイルサイズが大きくなる恐れがあるので、基本的には、「web画像はJPEG」と思っておいて下さい。

カラープロファイルがsRGBならば、そのまま「埋め込み」にチェックを入れておいて下さい。

これでオーケーを押すと、下のダイアログが出ます。

f0075955_21175716.jpg


ファイルフォーマットにJPEGを選択すると、必ずこの「JPEGオプション」ダイアログが出ます。
JPEGは、保存時に「圧縮」と呼ばれる作業をし、ファイル容量をより小さくすることが出来ます。

その「圧縮率」を決定するのが、この「JPEGオプション」ダイアログです。
圧縮率の表示の仕方は、JPEGを扱えるソフトによってまちまちですが、Photoshopの場合は、0〜12の段階が選べます。
数値が小さい方が、「圧縮率が高い(高圧縮)」ので、ファイル容量が小さくなります。
数値が大きい方は、「圧縮率が低い(低圧縮)」ので、ファイル容量があまり小さくなりません。

圧縮率が高い方が、ファイルが軽くなるので、web用には良いのですが、圧縮を高めるに連れ、画質は悪くなっていきます。
上の画像は、このダイアログにあるとおり、「画質8」で再保存しました。
それによって、ファイル容量も703KBからずっと下がり、60.26KBになっています。
ファイル容量は、ダイアログの下段「サイズ」のところに表示されます。

60.26KBは、メール添付やwebアップロードに、まったく問題がないサイズです。
703KBは、画像のピクセルサイズから考えると、web用には重いと思います。
目安として、100KB以下と思っておいた方が無難です。
もちろんそれ以上でも、時と場合によっては構わないですし、お互いブロードバンド環境にあるならば、大きいファイルを送っても大丈夫なこともあります。

ですが、画質が、画面で見るのに十分なクオリティがあるならば、ファイル容量は軽いに越したことはありません。
そこで、フォーマットにJPEGを選択し、圧縮率で、画質とファイル容量の調整をすることになります。

Photoshopの場合は、この「JPEGオプション」ダイアログで、圧縮率を変えた場合に、画質がどう変化するかを、保存前にプレビューすることが出来ます。
プレビューのチェックボックスにチェックが入った状態で、画像オプションのスライダを動かしていくと、画像の質が変化していくことが分かります。
それを見ながら、「見た目」で画質が悪いと思わないところまで、スライダを下げていけば、画質とファイル容量のバランスが取れることになります。

この画質決定は、「見た目」です。
従って、個人の判断になるので、数値としていくつが適しているということはありません。

以下に、圧縮率を変えた画像を掲載します。
まずは、「画質4」、45.17KBの画像です。

f0075955_21543213.jpg


次に、「画質0」、34.78KBの画像です。

f0075955_21545374.jpg


これで見ると、「画質4」でも、それほどひどい、という感じではないですね。
今回の作例が、あまり細かい絵柄ではなかったせいもあります。
適当に作例を選んで書き始めてしまったので、画質を比較するのには、やや適切な画像ではありませんでした。(^_^;)

しかし、「画質0」は、明らかに画質が悪いのが分かると思います。
圧縮率を高めていくと、徐々にこういった感じになっていくと理解して下さい。

この作例よりは、自分でスライダを動かしてみて、画質がどうなるかを一度見てみて下さい。
画像の内容によっても、適正な圧縮率は変わります。
ちなみに、「写真帳」にアップしている画像などは、空のグラデーションのトーンジャンプが出来るだけ目立たぬようにと、「画質10」くらいで保存しているものもあります。
そのため、表示に時間がかかることがあります。
一般的には、web用には、「画質10」は必要ないと思いますが、画像にジャギーやJPEGのブロックノイズを出したくない時などには、低圧縮のままにしておくこともあります。


一気呵成に書きましたので、長くなりました。
読んだだけでは理解しづらいと思うので、Photoshopを操作して、実感としてつかんで下さい。
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# by yukinyaa03 | 2006-07-10 19:28 | N氏のために…(初級講座)
2006年 06月 25日
PM-4000PXのプリンタプロファイル

私は、PulseColorEliteを使った、プリンタプロファイルの作成依頼を受け付けています。

今、ネット上のある場所に、測色用カラーターゲットのデータを置いてあるのですが、希望者にはそのデータをダウンロードしてもらい、チャートをプリントして送ってもらえば、それを測色してプロファイルを作成、メールに添付して返信する、ということをしています。

プロファイル作成には、729のパッチを測色する必要がありますが、手際よくやれば5分もかかりません。
ただ、依頼は今のところ、私となんらかのお付き合いのある方に限らせて頂いています。


ですが、カラーマネジメントに興味があり、カスタムプロファイルを試してみたい、PulseColorEliteの精度はどれくらいのものか、などお考えの方は、ご連絡頂ければ、ターゲットの置き場所をお教えします。
ただし、Photoshop6以降をお使いで、プリント時にPhotoshopでカラーマネジメントして出力する方法をご存じの方に限らせていただきます。
Photoshopでカラマネしてプリントする方法は、プリンタメーカーのサイトなどを探すと出ていますので、ご存じない方は、検索してみて下さい。
エプソンをお使いの方は、ここを参考にして下さい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、そのようなことで、昨日も知り合いのカメラマンの方から、プロファイル作成の依頼を受けました。

その方がお使いなのは、エプソンのPM-4000PXで、実は今年になって、3回目の依頼です。
今まで、1月26日、4月4日に作成しています。
前回作成し直した時も、どうもプリントの色がモニタと合わなくなってきたというお話だったのですが、今回もまた、色が合わなくなってきたので作り直して欲しいとの依頼でした。

そこで、今日作成したものを含め、今までのプロファイルのガマットを比較してみました。

ガマットは、白が1月26日作成、黄色が4月4日作成、緑が6月25日作成です。
L値(明度)は、上からL=50, L=40, L=30, L=20, L=15になっています。
数字が小さい方が、明度が低い方の色域を表しています。

f0075955_2121346.jpg

L=50以上の明るい色域では、ガマットの違いは大きくなかったので、割愛しました。
違いが現れるのは、暗い方の色域で、明度が下がるに従って、前回(黄色)と今回(緑)の差が大きくなっているのが分かります。

これによって、プリンタ側に、なんらかの変化が起きていることが予想されます。

その原因として、

1.プリンタ本体が劣化した。(ノズル関係とか?)
2.インクのロットによって、成分が安定していない。
3.ペーパーのロットによって、発色が安定しない。

などを推測しましたが、あくまで予想にしか過ぎません。

プリンタ本体が劣化しているとすれば、徐々に色域が狭くなるのではないかと思いますが、L=40以下では、1月に作成したもの(白)より、4月に作成したもの(黄色)のほうが、ガマットが大きいです。
4月のものと今回のを比較すると、L=15では、極端に差があるのが分かりますね。
ガマットの形もいびつになっていますし、明らかに再現域が狭くなっているのだと思います。

私の想像では、2.の原因が怪しいような気がします。
電塾のBBSでも、最近突然PM-4000PXの色域が狭くなったと報告された方がいるので、何か共通の原因があるような気がします。
そうすると、共通なのはインクです。
プリンタはそれぞれ違うわけですし、私の知り合いと、電塾に投稿された方では、用紙が違います。
ですので、怪しいのは、インクではないかな?と。

もし、ほかにもPM-4000PXをお使いで、最近色が合わなくなってきたとお感じの方がいらっしゃいましたら、お知らせ頂けないでしょうか?

また、原因がお分かりの方、ご教授頂けると幸甚であります。


(6月26日 追記)

依頼のあったカメラマンの方から連絡をいただきました。
再び、モニタとのマッチングが良くなったそうです。

相変わらず、原因は分かりませんが、これでプリンタのキャリブレーションは出来た事になります。
ガマットの形が変わっても、それはデバイスが変化したのを修正したためなので、多少の形の変化は問題ないと思います。
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# by yukinyaa03 | 2006-06-25 19:00 | カラーマネジメント
2006年 05月 15日
Lightroom 005(@Beta)
先週、電塾BBSにリンクを置かせて頂いて以来、訪問者の数がそれ以前に比べ、激増致しました。
その後も、毎日数十人の方々が、お越し下さいますようで、あらためてお礼申し上げます。

更新に手間がかかるので、ついさぼりがちですが、息切れしないペースで続けていくつもりですので、よろしくお願い致します。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 


今日は、Libraryモジュールのカスタマイズなどについて書きます。

大抵の閲覧ソフトは、表示の仕方をカスタマイズできますが、Lightroomも、サムネールやパネルの大きさ、パネルの表示非表示が切り替えられます。

以下の画像は、1600X1200の画面をキャプチャしたものを、長辺700ピクセルにリサイズしたものなので、文字などが読めなくなってしまっていますが、お許し下さい。
これらカスタマイズは、モニタの表示解像度、画面上でのウインドウサイズによっても印象が変わりますので、参考程度にご覧下さい。


まず、上下左右すべてのパネルが表示されている状態です。
左右のパネル幅、サムネールサイズ、フィルムストリップサイズを最小にしてみました。
f0075955_23585652.jpg

(メニューバーが、Finderのままでしたね。(^_^;)すみません。)
次に、中くらいにしてみました。
f0075955_23595829.jpg

そして、最大にしてみました。
f0075955_022177.jpg

その状態から、すべてのパネルを非表示にしました。
f0075955_034994.jpg

そして、サムネールを中くらいに。
f0075955_0529.jpg

サムネールを最小に。
f0075955_054839.jpg

その状態から、Eキーを押します。
ライブラリでの、Viewの切り替えは、左パネルの下に切り替えボタンがありますが、今は非表示にしてしまったので、Viewメニューか、ショートカットで行うことになります。
Eキーは、Loupe Viewへの切り替えですが、ショートカットがLじゃないのは、ほかでLが使われているためだと思います。
Eは、Enlargeだと解釈すると、覚えやすいです。
Eキーを押すと、選択したファイルが、ウインドウフィットで拡大されます。
f0075955_018302.jpg

この状態から、再び一覧に戻りたい時は、Gキーを押します。
Gは、Grid Viewの頭文字なので、これは覚えやすいです。
Developモジュールから、LibraryモジュールのGrid Viewに戻りたいと思うことはよくあります。
その時は、Gキーを押すと便利です。
逆に、Grid Viewから、Developモジュールに飛ぶ時は、Dキーを押します。
これらのショートカットは、Lightroom使いこなしのキモになると思うので、覚えた方が良いでしょう。

また、Loupe Viewになると、画像が1枚しか表示されていないので、パネル類が出ていないとLibraryモジュールであることを忘れてしまいそうですが、この状態でも、左右の矢印キーでコマ送りしていけます。
従って、ウインドウフィットの表示で見ていきながら、レーティングや、Quick Collectionに登録して、セレクトすることが出来ます。

矢印キーで、前後にコマ送り出来るのは、Developモジュールの時も同じです。
また、Libraryモジュールで、Grid Viewになっている時は、上下の矢印キーも有効になります。


さて、Roupe viewになったところで、画像にポインタを置くと、ズームポインタに変わり、任意の場所でクリックすると、そこを中心に1:1(ピクセル等倍)表示になります。
f0075955_0275454.jpg

これ以前のサムネールや、Roupe Viewは、すべてウインドウフィットで表示されています。
つまり、25%とか、50%とか、ジャギーやモアレの出にくい拡大率にはなっていません。
従って、厳密にピントを確認したいと思ったら、1:1表示にするのが望ましいかと思いますが、サムネールデータが完成していないと、切り替えるたびにLoadingの文字が出て待たされます。
待たされる時間は、ファイルサイズやマシンスペックによって変わってきます。

1:1表示の時に、画像がウインドウサイズより大きい場合は、ポインタが手のひらポインタに変わり、画像をドラッグすることが出来ます。
f0075955_0414515.jpg

1:1表示から、Roupe Viewに戻るには、再び画像をクリックするか、スペースバーを押します。


今までの操作は、メニューバーからも行えます。

f0075955_054585.jpg

また、パネルの表示非表示も、画面縁の三角をクリックする以外に、ショートカットでも出来るようになっています。
(下の画面の右側。)
ただし、ファンクションキーが割り当てられているので、PowerBookで使う時は、fnキーと一緒に押す必要があります。

f0075955_162859.jpg

また、tabキーおよび、shift+tabキーでも、パネルの表示切り替えが出来ます。
各モジュールの切り替えも、コマンド+1〜4が割り当てられています。

その他、ショートカットは、HelpメニューのLibrary Helpをクリックすると、下のメニューが出ますので、参照して下さい。
f0075955_191351.jpg

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# by yukinyaa03 | 2006-05-15 01:12 | Lightroom
2006年 05月 08日
Lightroom 004(@Beta)
前回の続きで、Lightroomから、Photoshopに転送する時の話を書きます。

今回は、JPEGファイルを選択してみます。
f0075955_16394461.jpg

すると、このダイアログが開きます。
f0075955_16401142.jpg

上から順に、

● オリジナルを編集
(Lightroomでの補正は付加されず、オリジナルファイルが、Photoshopで開きます。Photoshopで編集して、「保存」を選んでしまうと、オリジナルに変更が保存されてしまいます。)

● コピーを編集
(Lightroomがコピーを作成し、Photoshopに転送します。ただし、Lightroomでの補正は、付加されません。Photoshopで編集後、「保存」しても、コピーファイルのほうが変更されるだけで、オリジナルは変更されません。)

● Lightroomの補正値を付加したコピーを編集
(Lightroomでの補正値を付加し、コピーを作成して、Photoshopに転送します。Photoshopで編集した内容は、そのコピーファイルに保存されます。オリジナルファイルが、レイヤーやアルファチャンネルを含んでいる場合、コピーファイルは、それらが統合されたものが作られて、Photoshopで開きます。)

デフォルトでは、2番目のラジオボタンEdit a Copyが、オンになっています。
この状態で実行すると、Lightroom上でオリジナルのコピーが作られ、Photoshopで開きます。
Photoshopに転送されたファイルには、Lightroomの補正値が付加されていません。
ライブラリにも、オリジナルの隣に -Edit の文字が付加されたファイルが出来ますが、Lightroomの補正値が反映されていないのが分かります。
f0075955_172642.jpg

上の赤線で囲んだファイルが、編集用のコピーファイルです。
その左のファイルは、Lightroomで補正したメタデータが付加されて表示されていますが、Photoshop上では、赤線で囲んだほうの色調で開きます。
この時開くファイルは、オリジナルのコピーなので、ファイル形式やカラースペースは変更されません。


次に、一番下のラジオボタンEdit a Copy with Lightroom Adjustmentsを選択して、実行してみます。

すると、Lightroomの補正値を付加したコピーが作られ、Photoshopに転送されます。
f0075955_17441556.jpg

ライブラリにも、メタデータが付加されたコピーが表示されます。

が、
Photoshopで開く前に、このダイアログが出ます。
f0075955_17465418.jpg

でましたね〜、\(^o^)/
メタデータが付加されたコピーファイルには、ProPhotoRGBがエンベッドされています。

このままOKして開けばいいのですが、あとで作業用カラースペースに変換するなら、開く時に変換しても良いと思います。
ですが、Lightroomは、編集時にはなるべく広いカラースペースを使おうというコンセプトだと思うので、せっかくだからこのままProPhotoRGBにしておいても良いと思います。
もちろん、汎用ファイルとして流通させる時は、sRGBかAdobeRGBに変換した方が無難でしょうが。

さて、拡張子も.TIFFになっているのにお気づきですか?
しかもPhotoshopで開いたウインドウを見れば分かりますが、16bitに変換されています!
f0075955_17573120.jpg


ライブラリで、コントロール+クリックか、右クリックで、コンテクストメニューが表示出来ます。
(ライブラリ以外の場所でも、その時々に合った、コンテクストメニューが出ます。)
f0075955_1811397.jpg

その中に、Show in Finder という項目があるのでクリックすると、ファイルの格納場所が、ファインダーウインドウで開きます。

余談ですが、Lightroomでサブフォルダも含めた、階層ぶち抜きでライブラリ表示していると、ファイルは作成日順にソートされるので、必ずしも隣り合ったファイルが同じフォルダにあるとは限りません。
そんな時、オリジナルの場所を探すのに、ファインダーで表示させるのは便利です。

で、表示させてみると、
f0075955_18192744.jpg


案の定、7.1MBもあります!

ちなみに、もとのオリジナルJPEGは、208KBでした。

この7.1MBのファイルは、すでにHDに保存されています。
つまり、JPEGしか保存してないはずだと思っていても、Lightroomで補正値を付加したコピーを作るたびに、どんどん空き容量が消費されていきます。

まあ、LightroomからPhotoshopに転送して作業する頻度は、そんなに高くはないとは思いますが、この3つの転送方法によって、結構いろいろ違ってくるので、それを頭に入れて適切に選択する必要があると思います。



さて、Lightroomでコピーされ、Photoshopで開いたファイルを編集してみます。
背景をコピーしたレイヤーを複製し、描画モードをスクリーンに変えてみました。
f0075955_18424561.jpg

そしてこれを、保存しました。

すると、Lightroomのライブラリがこうなりました。
f0075955_18455715.jpg

変更が反映されてますね。
レイヤー付のまま保存しても問題ないです。

今までインポートしたファイルに、レイヤー付のものがなかったので気がつきませんでしたが、Lightroomはレイヤー付でも表示できるようです。

もし、Lightroomでオリジナルにレイヤーがあるファイルを選んで、Photoshopに転送して編集する時は、Edit photo ダイアログの、1番目か、2番目のラジオボタンを選んだ方がいいかも知れません。
1番、2番は、レイヤー付のまま、ファイルが開きます。
ただし、Lightroomの補正は付加されません。

オリジナルがレイヤー付でも、Lightroomの補正値を付加してPhotoshopで開きたい場合は、3番目を選びますが、その際には、レイヤーやアルファチャンネルは統合されて開くことになります。


Lightroomでコピーされ、Photoshopに転送、そして編集、保存すると、ライブラリで変更が反映されますが、BridgeからPhotoshopで開き、編集して保存したデータに関しても、Lightroomのライブラリでのサムネール表示が更新されるようです。

Photoshopで別名保存されたファイルが、自動的にLightroomにインポートされるということはないのですが(それだともっと便利だと思いますが)、インポートされたファイルに関しては、Lightroomは常に変更をチェックしているようです。

ただ、そのチェック作業が、マシンの負担になることもあるようですが・・・・。
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# by yukinyaa03 | 2006-05-08 17:20 | Lightroom
2006年 05月 06日
Lightroom 003(@Beta)
久しぶりにLightroomネタです。

話の順番としては、まだ先に書くべき事はいろいろあるのですが、LightroomからPhotoshopに転送する時のことが気になっているので、先に書きます。
それに伴い、意外なことも分かりました。


メニューバーのPhotoメニューの中に、Edit in Adobe Photoshop CS2.app(PhotoshopCS2で編集) というのがあります。
f0075955_19293049.jpg

私は、Lightroomをインストールする以前から、PhotoshopCS2をインストールしてあったので、表示されているのかと思いますが、おそらくこれは、Lightroomのデフォルトのメニューだと思います。
コマンド+Eのショートカットも設定されています。

CS2がインストールされていない場合は、機能しないか、グレーアウトしているのではないかと思いますが、分かりません。

その下に、DPPでも編集できる項目がありますが、これは私が設定したものです。
この設定は、環境設定(preferences)で行うのですが、4月11日の画面を参照して下さい。
Additional External Editor という項目が中ほどにあって、インストール時には空欄になっていますが、自分でアプリケーションを指定できます。
現在CS2をお持ちでない方は、ご自分のPhotoshopのバージョンを登録すると良いと思います。

ここに登録するアプリケーションですが、実は、DPPは適切ではなかったりします。(笑)
DPP以外は試してはいませんが、おそらく他のAdobeのアプリケーション(例えばIllustratorとか)じゃないとワークしないのではないでしょうか。
これについては、あとで書きます。

このPhotoメニューは、Libraryモジュールでも、Developモジュールでも表示されますので、グリッド表示の中から転送したいものをセレクトして実行も出来ますし、Developモジュールで、ある程度色調を整えてからでも転送できます。


Edit in Adobe Photoshop CS2.appを選択すると、次のダイアログが出ます。
f0075955_19522322.jpg

3種類のラジオボタンが選択できるようになっていますが、このダイアログで上二つがグレーアウトしているのは、選択したファイルがRAWデータのためです。

RAWデータの場合は、Edit a Copy with Lightroom Adjustments(Lightroomで調整した内容を付加したコピーを作ってから、Photoshop上に転送)しか選べません。
つまり、RAWデータは、現像後にPhotoshopに表示される、ということです。
この点は、Photoshopでも、Camera Rawで展開しなければ開けないので同じ事です。

ですが、Lightroomの場合は、転送前にコピーが作成され、16bitのTIFFで保存されます。
保存先は、オリジナルが格納されているフォルダ内です。
従って、コピーが出来ると、Libraryのオリジナルの隣に表示されます。
f0075955_2012393.jpg


順番から言うと、Lightroomにコピーファイルが表示されるより先に、Photoshopが立ち上がって、下のダイアログが表示されます。
f0075955_20514253.jpg


埋め込みプロファイルが、、、、、
プ、ProPhoto RGB ィイイイ???

て、思いました。初めて見た時は。(笑)

そんな設定、いつしたんだろ・・・?????
と思いましたが、どうやらこれは、現在のBeta2ではデフォルトのようです。

Export(書き出し)の設定の中でも、カラースペースは選べます(sRGB,AdobeRGB,ProPhotoRGB)が、そこで選択されたものが、エンベッドされるわけではないようです。
Exportの設定の方では、書き出しファイルにsRGBをあてがうように指定してあっても、「Photoshopで編集」の場合は、作成されるコピーファイルには、ProPhotoRGBが指定されるようです。
あとで書きますが、LightroomからJPEGを転送した場合でも、プロファイルはProphotoRGBになる場合があります。


ProPhotoRGBは、あまり馴染みがないと思うので、ガマットを表示してみました。
f0075955_21145652.jpg

AdobeRGBの倍くらいの色域が定義されてますね。
カラースペースというと、sRGBかAdobeRGBしかないように思いますが、それ以外にもたくさんあります。

現在ほとんどのデジカメではsRGBの色域がスタンダードとして使われていると思いますが、一眼デジカメではAdobeRGBで記録できるものもありますし、RAWで撮れば、もっと広いカラースペースに展開する事も出来ます。
Camera Rawで現像する場合も、ProPhotoRGBに展開できますし、DPPでもWide Gamut RGBで作業する事も出来ます。

ただ、これら広い色域のカラースペースも設定されているという事が、現実問題として、どれくらいメリットがあるのか、よく分かりません。
確かに、高彩度でAdobeRGBでも飽和してしまうような色は、ProPhotoRGBで展開した方が良さそうな気がしますが、モニタではもちろん、インクジェットで写真用紙を使ってプリントしても、結局はその部分は飽和してしまうと思います。
ベルビアなどの高彩度のフィルムで、ぎりぎりディティールが分離しているような赤を、ダイレクトプリントしてみると、単なる赤ベタになってしまうのと同じようなものだと思いますが。

しかし、「編集用素材」としては、オリジナルの色域を最大限に生かせるというのはメリットではあると思います。
ただ、出力にあたっては、飽和する部分を、いかにイメージを保ちつつデティールを出すかという、スキルが必要な調整をしないといけないと思いますが。

* * * * * * * * * * * * * * *

ここまで書いてきて、はたと、気づきました。

そういえば、Lightroomには、カラー設定がありません。
つまり、作業用のカラースペースの設定がないのです。
でも、何らかのカラースペースが規定されていないと、ヒストグラムの形が違ってきますし、どのレベルで色が飽和するかが変わってきます。
もしかして、ProPhotoRGBがデフォルトのカラースペースなのでしょうか?
そして、書き出し時に、指定したカラースペース、sRGBやAdobeRGBに変換されるのではないでしょうか?

Camera Rawの場合は、ワークフローオプションのところで、カラースペースを選択します。
そのカラースペースに基づいてヒストグラムは表示され、ハイライト、シャドウの警告表示も変化します。

下の画像は、Camera Rawのウインドウです。
赤ベタになってる部分は、ハイライトが飽和していることを示しています。
f0075955_7443717.jpg

(注:ここでCamera Raw初期設定の、彩度が+10になっているのは、私がカスタマイズした初期設定であるためです。通常は0になっています。AdobeRGBでハイライト側の飽和が多いのはそのせいもありますが、0に戻しても、飽和はなくなりませんでした。)

AdobeRGBとProPhotoRGBでは、飽和する部分や、ヒストグラムの形がだいぶ違いますね。

やっかいなのは、この飽和する部分、すでにモニタの色域外になっているため、ハイライト表示をオフにしてみると、モニタを見ただけでは、どちらがより多く飽和しているかが分かりません。
モニタでは、色の変化が分からないのです。
ヒストグラムや数値を見て、予想するしかありません。


下の画面を見て下さい。
f0075955_8233530.jpg

LightroomのDevelop画面です。
案の定ですね。
Camera RawでProPhotoRGBを選んだ時と同じになってます。
これで、Lightroomのカラースペースは、ProPhotoRGBであることが分かります。


上の写真を、Camera RawでAdobeRGBで現像したのと、ProPhotoRGBで現像したファイルを、ガマット上にプロットしてみました。
赤点がAdobeRGB、白点がProPhotoRGBです。
f0075955_8445033.jpg

右の図は、L=50の部分を表示していますが、やはりAdobeRGBでも飽和する部分が、ProPhotoRGBでは、余裕を持って展開されています。

でも、モニタではその違いは感じられないので、プリントなら出るのかと思い、EPSON PX-5500の写真用紙用プロファイルを重ねてみました。
黄線が、PX-5500 Photo Paper(G)です。
f0075955_911225.jpg

色域がカバーできていない部分も多いものの、L=50、L=60あたりでは、AdobeRGB以上の色域があるので、ProPhotoRGBで展開した方が、有利なようです。

試しに、私が使っているモニタプロファイルも重ねてみました。
水色線が、ナナオL997のプロファイルです。
プロファイルは、MonacoOPTIX XRを用いて作った、カスタムプロファイルです。
f0075955_9221134.jpg

やはり、ProPhotoRGBの色域なんて、じぇんじぇんカバー出来ていましぇん。(笑)
AdobeRGBもです。
でも、モニタで違いが分からなくても、プリントならもう少し違いが出そうです。
たぶん、すごく微妙な、ヲタクっぽいこだわりの世界でしょうが・・・・。(^_^;)


Lightroomの話に戻りまして・・・

f0075955_10551750.jpg左図は、緑がLightroomからPhotoshopに転送するために、展開して保存されたデータです。

それをPhotoshop上でAdobeRGBに変換したものが、黄色です。
マッチング方式は、知覚的にしましたが、この画像では、相対的でもほとんど同じでした。

それに対し、下になってしまっていますが、赤はCamera Rawで展開時からAdobeRGBを指定したものです。

このプロットで見ると、若干の違いがあるように見えますが、これはほぼ同じと言っていいのではないかと思います。
L=60以外の明るさでも見てみましたが、プロットされてる傾向はほとんど同じです。

私は、ProPhotoRGBで展開してから、AdobeRGBに変換したのでは、変換時に色が変わって、画像のイメージが若干変わってしまうのではないかと思いました。
ですので、現像のダイアログ、つまりLightroomであればDevelopモジュールに、作業用カラースペースの設定があったほうがいいのではないかと思ったのです。
そうしないと、作業の時のイメージと、書き出した時のイメージが異なってしまうのではないかと思いました。

実際には、色域の狭い方に押し込んでいるので変わっているわけですが、まず、ProPhotoRGBの色域がモニタでは再現されてないので変化が分かりません。
私のモニタでは、AdobeRGBもカバーしてないですし。
(AdobeRGB対応モニタを買えば、もう少し違いが分かるのかも知れませんが・・・・。)

ですので、最終的にAdobeRGBのファイルを作成するにしても、ProphotoRGBで作業しても問題ないように思いますが、あとで飽和する部分は、分からないですね。
Lightroom上では飽和しないように、警告表示を出しながら作業しても、AdobeRGBやsRGBに書き出したファイルでは、飽和してしまうことは十分考えられます。



Lightroomは、どちらかというと、アーカイブを管理するのに向いているソフトです。
データベースソフトということですね。
日々、追加や削除を繰り返すような仕事には、あまり向かないと思っています。

でも、逆に言えば、Lightroomで作業したデータを、外に流通させるのでなければ、個人的にはProPhotoRGBで作業して、セーブしても良いわけです。
むしろ、プリントまで自家処理で仕上げることを考えたら、商業印刷よりも色域の広いプリンタ用に、広いカラースペースを使った方が有利だと思います。


これで、Lightroomの作業用カラースペースが、なぜProPhotoRGBなのか、分かった気がしました。
取り込みから、管理編集、そしてプリントまで、データを最大限に活用しようと思ったら、広い色域の方が有利だということですね。
Lightroomのコンセプトに合った、カラースペースの設定なのだなと思いました。

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最後までお読み頂いた方、ありがとうございます。
2日に渡って考えながら書いたので、前半後半、少し矛盾してる記載もありますがお許し下さい。

また、解説が尻切れになっている部分もありますが、後日あらためて続けます。

間違いがありましたら、ご指摘下さいますと、幸甚であります。
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# by yukinyaa03 | 2006-05-06 21:22 | Lightroom