<   2006年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

2006年 10月 25日
アプリケーションによるRAW現像結果の違い
先日、仕事の掲載紙を見て、驚きました。
9月20日に撮ったのに、桜が咲いている!
f0075955_19564590.jpg

(^_^;)
桜じゃありません。

掲載紙を見た時、これは製版の時のリサイズに問題があるのだろうと思いました。

ですが、今日、曇り空に枝のディテールが飛んでいる別の画像で、同じような現象が出ているのを発見!
そして調べてみたら、納品したデータが、そういう状態だったことに初めて気がつきました。
大量にフリンジが発生しているのです。

カメラは、EOS5D、レンズは16-35/2.8L(絞りf5.6)です。
そして、Camera Rawで現像しました。

空がハイライト警告で真っ赤になるくらい飛んでいたので、露光量を下げ、明るさを上げて調整しました。
トーンカーブでもハイライトを抑えています。
その分、全体のコントラストは上げました。
現像時にはリサイズしていません。

その結果がこれです。
100%表示してトリミングしました。
f0075955_2092730.jpg
どっひゃ〜、ですね。(^_^;)(^_^;)(^_^;)

それでも、Bridgeのサムネールや、Camera Rawウインドウでの100%未満の倍率表示では、こんなにくっきりフリンジが出てこないんです。
100%にすると、いきなりこのような状態に。
通常は、ウインドウに合わせたサイズで見ているので、こんなになっているとは気がつきませんでした。
現像したJPEGのほうでは、サムネールにすでにフリンジが見られます。
でも、サムネールだから、中途半端な倍率のため起きたのだろうと、100%で確認してませんでした。

原因は、シャープネス設定のようです。
Camera Rawは、デフォルトで25%のシャープがかかるようになっています。
私は、ずっとそのままにしていました。
シャープネスを落とすと、フリンジが和らぎます。
ということは、Camera Rawは、現像時にけっこう輪郭強調してるんですね。
今回はそれに加えて、初期設定とはパラメータを変えていることも、強調された原因のようです。
ちなみにここまでフリンジがひどいと、Camera Rawのフリンジ除去では追いつきません。
フリンジ除去するにも、シャープネスを0%にしたほうが良さそうです。

Camera Raw初期設定(出荷時の初期設定よりカスタマイズしてますが)だと、こんな感じです。
f0075955_2025435.jpg
これもシャープネスは25%かかっていますが、ほかのパラメーターは、彩度+10、トーンカーブコントラスト(中)以外は動かしていません。
それでも、色のにじみが出ていますね。


そこで、キヤノン純正ソフトだったらどうかと思い、試してみることにしました。

まずは、DPP。
ピクチャースタイルは、スタンダード、シャープネス設定は3、その他無調整のデフォルトの状態です。
f0075955_2028289.jpg
シャープネスの掛かり方にだいぶ差があるのが分かります。
やはりフリンジは出ていますが、輪郭強調が少ないので、Camera Rawほど強調されていません。
DPPの環境設定のノイズ緩和設定は、「強」になっています。
(このノイズ緩和設定は、フリンジには効かないという話です。)


さて、たぶん、ほとんどの人は使わないとは思いますが、Raw Image Taskでも現像してみました。
Raw Image Taskは、ImageBrowserから起動させて使います。
以前のEOS Viewer Utilityの流れを汲む現像ソフトだと思います。
ここでも、ピクチャースタイルスタンダード、シャープネス3、その他無調整で現像しました。
f0075955_20361761.jpg
おおお!
意外や意外。
これが一番フリンジが少ないです。

う〜む・・・・。

Camera Rawが汎用ソフトのために、現像結果がベストではないのは仕方ないですが、DPPよりRaw Image Taskのほうが良かったとは・・・・。
Raw Image Task、私の環境のせいかも知れませんが、パフォーマンスが悪いんです。
展開に時間がかかります。
IntelMacだったら、速いだろうか?
対応してるだろうか?


Camera Rawのシャープネス、もう少し下げた状態を初期設定にし直そうかと思います。
今、Camera Raw初期設定では、「すべての画像」にシャープが適用されるようになっていますが、「プレビュー画像のみ」にしたほうがいいのかも知れません。
ちなみに、展開画像にシャープネスが掛からない設定で、一番上の画像をJPEGに書き出したら、こうなりました。
f0075955_20534548.jpg
偽色は見えますが、少なくともシャープがかかったものよりはまともです。

納品データにはシャープネスをかけず、印刷工程で使用サイズに合わせたシャープネスを掛けるのが、基本とされてますが、今回はそのことを実感しました。
やはり、納品データには、シャープネスかけないほうが良さそうですね。
[PR]

by yukinyaa03 | 2006-10-25 21:06 | デジタル・フォト
2006年 10月 25日
SafariとPhotoshopでの色の見え方
wan-wanさんの承諾を得て、wan-wanさんがいろんなアプリでweb用に縮小した画像が、Mac OS 10.4のwebブラウザSafari上で、どのような色に表示されるかを、Photoshopで開いた場合と比較しました。

画像は、左がSafari、右がPhotoshopです。

画像は、ナナオのモニタL997上で、両者のウインドウを並べてキャプチャーしたものです。
キャプチャー時のモニタプロファイルは、ナナオデフォルトのモニタプロファイルです。

Macでキャプチャーする(スクリーンショットを撮る)と、その画像には、モニタプロファイルが当てはめられます。
それをPhotoshopで開く時に、作業用色空間sRGBに変換しました。

ここにアップした画像は、そののち「web用に保存」で画質80で圧縮、ICCプロファイルを埋め込んで保存しました。

wan-wanさんの画像は、長辺350ピクセルだったので、2つ並べてちょうど700ピクセルになるように、キャプチャーしました。
従って、リサイズはしてませんので、劣化は少ないと思います。
ここのブログでは、横幅700ピクセルまで、オリジナルサイズのまま投稿できます。


では、まず、コンデジ画像をPhotoshopの「web用に保存」を使って縮小したもの。
wan-wanさんの画像には、sRGBが埋め込まれていました。
f0075955_17575927.jpg

次に、縮小専科のデモ版を使った画像。sRGB埋め込みなし。
左のSafariのウインドウでは、L997のモニタプロファイルがあてがわれて表示しています。
右のPhotoshopのほうは、作業用色空間sRGBを当てはめて開きました。
f0075955_1815622.jpg

次に、縮小専科、Exifつき。
Exifを見ると、確かにsRGBと書かれているのですが、何故かSafariはタグなしと見なし、上の画像と同じ色調、つまりモニタプロファイルを当てはめてしまいました。
Photoshopで開くと、タグが読まれ、sRGBの色調で開きます。
f0075955_1851590.jpg

最後に、NC4で縮小した画像。
Nikon sRGB が埋め込まれています。
Photoshopはこれに対して、プロファイルの不一致のアラートは出さず、そのままsRGB画像として開きます。
この画像は、「web用に保存」同様、SafariとPhotoshopでの色の見え方は、同じです。
f0075955_18171161.jpg


結論として、Safariは、sRGBのタグがあっても読まないことがあるということになります。
それが何故かは分かりません。
お分かりになる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。


下は、sRGBと、私が持っているモニタプロファイルを比較したものです。
白がsRGB、赤がL997、緑がイーヤマのH540Sです。
f0075955_18363625.jpg

L997は、さすがにsRGB対応を謳っているだけあって、メーカーデフォルトのモニタプロファイルは、ほぼsRGBのスペースに近似しています。
H540Sも近似と言えるかも知れませんが、L997と比べると、差があります。

sRGBに近似しているとは言うものの、微妙な空間の違いはあります。
この色空間の違いが、見え方の差を生んでいます。
モニタの色空間が、sRGBに近似していない、あるいは相似形でない場合は、もっと色の見え方が変わると思います。

汎用性のある共通のカラースペースを使わず、デバイスに依存してカラーを表示していたのでは、デバイス間のカラーの一致は望めません。
そのために、カラーマネジメントが必要になります。
[PR]

by yukinyaa03 | 2006-10-25 18:52 | カラーマネジメント
2006年 10月 20日
タグなし画像のSafari(Tiger)での見え方について
タグなしweb画像が、Macでは色が違って見えるということに、Windowsユーザーの方々は関心を持って頂けないようなので、シミュレーションしてみます。

まずは、sRGBが埋め込まれている場合。
f0075955_1847689.jpg

次に、タグがない画像(元画像はsRGB)を、私のPBのSafariで表示した場合。
f0075955_18491788.jpg

次に、同じくタグがない画像を、L997で表示した場合。
f0075955_18503012.jpg


これだけ違いがあることが、お分かりいただけたでしょうか?

解説しておきますと、
Photoshopで、sRGB画像に対してそれぞれのモニタプロファイルを「指定」し、それからsRGBに変換して、sRGBのタグを残したまま、web用に保存しました。

Safari上でタグなしファイルに対して、モニタプロファイルをあてがうことことは、この「指定」というのと同じ意味です。
つまり、作成されたカラースペースと、違うカラースペース内で、同じカラー値が使われるので色が変わるのです。
RGBはカラー値(RGB値)が同じでも、カラースペースによって、色は違うことを理解して下さい。
つまり、カラースペースの大きさによって、カラー値がプロットされる位置が違うのです。

紺碧の空も、タグなしになると、Safariでは色がくすんで見えてしまいます。
MacとWindowsのガンマ値の違いもひとつの原因ですが、モニタプロファイルの色域に左右されるので、モニタがプアだと、もっと色が濁ることになります。
タグが付いていれば、その色空間のカラーを表示しますので、Photoshopで開くのと同じカラーで見ることが出来ます。

ですので、タグは重要だと思うのですが・・・・・。


関連過去ログ、Trackbackしました。
[PR]

by yukinyaa03 | 2006-10-20 19:07 | カラーマネジメント