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2008年 09月 20日
Lightroom TIPS 10 RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示
この記事以降、Lightroom 2 を使用した解説になります。

撮影時にRAW+JPEG同時記録した場合、Lightroomの環境設定>読み込みのダイアログで、RAWファイルの隣にあるJPEGファイルを別の写真として処理するチェックを入れていない場合、
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_12361646.jpg
読み込み後、Lightroomではプレビューの拡張子が、メーカー固有のRAW拡張子+JPEGとして、1ファイルで表示されます。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_12352150.jpg

表示されているプレビューは、RAWファイルを元にして表示されています。
プレビューの色調は、Lightroomの現像設定によって表示され、同時記録したJPEGのカメラによる設定の色は、この状態では確認できません。
また、色調補正の作業や書き出しも、RAWファイルを元にして行われ、同時記録したJPEGのほうを加工したいと思っても出来ません。

そこで先ほどの環境設定の項目、RAWファイルの隣にあるJPEGファイルを別の写真として処理するにチェックを入れます。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_16305050.jpg
ですが、この設定は「読み込み時」に有効であって、すでに読み込んだファイルに対しては、設定が変わらずJPEGはやはり表示されません。

そこで、環境設定の項目にチェックを入れた後、フォルダパネルのフォルダの上でコンテクストメニューを出します。(コントロール+クリック、または右クリック。)
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_16342236.jpg
そして、「フォルダを同期…」をクリックします。

するとフォルダ内をスキャンして、読み込まれていないファイルを探し、枚数が表示されます。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_16374435.jpg
この設定では「読み込む前に、読み込みダイアログを表示」にチェックが入っているので「同期」ボタンを押すと、読み込みダイアログが出ます。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_16393995.jpg
そして読み込みを行うと、新たにJPEGファイルが表示されるようになります。
読み込みダイアログで、表示したいJPEGだけを選ぶことも可能です。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_1832370.jpg
でも、相変わらず、最初に読み込んだファイルの方はRAW+JPEGの表示のままですね。
これはLightroomを再起動すれば、直ります。
再起動すると、
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_16462161.jpg
ご覧の通り。


さてちょっと話が逸れますが、Lightroom2 では、書き出したファイルを「元の写真と同じフォルダ」に書き出し、カタログに追加してライブラリに表示できるようになりました。
今、このハイライト表示になっている画像には、同時記録のJPEGがありません。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_1711491.jpg
そのファイルを書き出します。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_1721016.jpg
書き出しダイアログで、書き出し先:元の写真と同じフォルダにし、このカタログに追加にチェックを入れます。
そして書き出すと、
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_175347.jpg
元画像の横に書き出したファイルが表示されました。
書き出すときにサイズ変更したので、同時記録のJPEGとはサイズが違っているのが分かります。


さて、RAW+JPEGと、1ファイルにして表示するのは、ライブラリの視認性を良くするための工夫なのでしょうが、RAWとJPEG、それぞれ別ファイルとして読み込んだ後からは、再びRAW+JPEG表示に戻すことは出来ません。
環境設定のチェックを外しても、先ほど述べましたように、設定は読み込み時に有効であって、読み込んだファイルには反映されません。

なので、同時記録したRAWとJPEGを別ファイルとして読み込んでしまうと、同じファイルが2つ並んで視認性が悪くなります。

そこで、同じ画像をスタックさせておくと表示枚数が半分に減り、視認性が上がります。

スタックは、重ねておきたい複数枚の画像を選択し、ライブラリモジュールの写真メニュー>スタック>スタックでグループ化、でスタックすることが出来ます。
あるいは、コマンド+G(グループのGです)でもスタックします。

でも、今同時記録のJPEGだけスタックさせたいと思ったとき、2枚選択してコマンド+Gを押していくのは、枚数が多いと大変な作業になります。
そこで、スタックメニューの中にある「撮影日時による自動スタック…」を選んでみました。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_17272280.jpg
ダイアログが開くと、どれくらいの時間間隔ごとにスタックさせるかという、時間のスライダが出ます。
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_17322037.jpg
「スタック間の時間」を00秒にしたら何もスタックされなかったのですが、01秒にしたら、RAWとJPEGがスタックされました。
訂正:0秒でもスタックされます。0秒の方が良いと思います。)
そして「すべてのスタックを折りたたむ」と、
Lightroom TIPS 10  RAW+JPEGからJPEGを別ファイルとして表示_f0075955_17371621.jpg
すっきり、画像が1枚だけ表示されるようになりました。

ただし、これ、隣接するコマ間の撮影間隔が1秒以上あったから出来たのかも知れません。
「秒間何コマ」というスピードで撮ったものは、うまく2枚ずつとはいかないかも知れません。

なお、先ほど同時記録でないファイルを書き出して、元画像と共に表示しましたが、書き出しダイアログで「元画像にスタック」にチェックを入れておくと、ライブラリに表示されたときに元画像にスタックされています。(ただし、スタックは広げられたままですが。)

by yukinyaa03 | 2008-09-20 18:26 | Lightroom


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