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2006年 08月 18日
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間
依頼を受けて、EPSON PM-G820(染料プリンタ)のプロファイルを作成しました。

昨日ターゲットのプリントを受け取り、プロファイルを作成したのですが、ガマットが、シャドウ域でいびつな形をしていました。
そこで、1日おいて、今日また作り直してみました。

白が昨日、最初に作ったもの。
赤は、その20分後に作ったもの。
緑は、今日作ったものです。
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_1239446.jpg
D=50では、大きな違いはありません。
ほぼ同じと言えると思います。
これより明度の高い方でも、同様に差はありません。
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_12405723.jpg
ですが、明度を下げていくと、差が出てくる部分があることが分かります。
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_1241106.jpg
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_12412585.jpg
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_12413528.jpg
染料インクジェットプリントの色が落ち着く時間_f0075955_12414642.jpg
おおむね、今日作ったプロファイルの方が、形も整い広くなっています。

これは推測ですが、染料プリンタの場合、インクが乾くのに時間がかかるので、そのために昨日測色したのと、今日測色したのでは、ガマットの形が変化したのではないだろうかと思います。
ガマットの大きさを見ても、今日作成したもののほうが全体的に大きいですし、平均dE値も、確か昨日は1.3だったのが、今日は1.2になっていました。
今日の方が、精度が高いことになります。

私は、今は染料プリンタを使っていないので、最近では気になりませんが、染料機をお使いの方は、色が落ち着くまで、乾燥には1日程度は見たほうが良さそうです。
その際も、すぐに重ねたりせず、銀塩プリントを自家処理した時のように、広げてしばらく自然乾燥するのが良いでしょう。

今回送ってきた方も、相紙を挟むなどしてありましたが、正確に計測するには、1日以上置いてから送って頂いた方が良さそうです。

by yukinyaa03 | 2006-08-18 12:50 | カラーマネジメント


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